友情と任意売却

By | 2012年9月20日

昨日、茨城県阿見町のお客様の任意売却の相談に伺った。

流通の少ない地域でかつ時間がほとんどないのでお断りさせて頂こうかと思ったのだが、相談者様O様の真面目で真摯な対応と、古い友人に対する友情に心打たれてしまった私は、高速道路をかっとばし(もちろん制限速度で)ご相談者さまのもとへ。

以前お勤めだった会社の資金繰りに困った社長が、従業員であるO様の相続した自宅の土地と建物を物上保証にして欲しい。と頼みこまれ、友人であるSさんと共に担保に提供することをしぶしぶ同意したものの、O様、Sさん 2人の従業員の自宅の担保を提供することでなんとか借りられた会社の運転資金約1000万円は一円も返済されず社長は夜逃げ。
O様、Sさんを含め、残された従業員一同、給料も貰えず、職も失うという最悪な状況。

今は何とか仕事を見つけたが、収入は激減。貯金も使い果たし、住宅ローンと会社の借金のために担保に入れた借入の返済を維持する事が出来なくなり、ついに裁判所より担保不動産競売開始決定の通知が届くことに・・・

住宅ローンは遅れず真面目に払い続けた為、今回競売申立した金融機関は、住宅ローンを借入ている1番抵当の債権者ではなく、会社の借金のために担保に入れた2番抵当の債権者が申し立ててきた・・・

さぞかし悔しかったでしょう?という私の問いにO様は、「私の家が競売で取られることは覚悟してました。私が今回宮口さんに任意売却をお願いしたいのは、一緒に会社の借金のために物上保証(担保に入れた)元同僚のSさんの自宅も同じく競売にかけられそうになっている。彼はどうしても家を手放せない事情があり、今でも毎月数万円、今回申し立てられた債権者に払い続けている。自分の借金ではないにも関わらず・・・これからも払い続ける。そこで、私の自宅が高く売ることにより、Sさんの負担が少しでも軽く出来れば・・・」とおっしゃった。

今回物上保証人である2人は、連帯保証人ではないので、担保に入れた不動産の処分がおわれば、その債権債務から離脱できる。それはO様も分かっている。競売でも任意売却でも。ましていくらで売れようが関係ない。しかし、競売を申し立てられてもSさんのために最後まで諦めないO様の友情と熱い気持ちに久々に心打たれた。

O様は地元の不動産業者に自宅の売却を依頼するも、三ヶ月近く何の音沙汰もなく、進捗状況を恐る恐る確認すると、差押がなされ、残債務の金額と、売却価格がのびない地域であることを理由に何もしていなかったとのこと。

そんな中、O様より慌てて当社のダイレクトメールが届いていたことを思い出し、お電話頂いた。

状況を伺って時間がほとんどない事がわかり私のスケジュールを無理やり調整して、電光石火の如く手続きに必要な書類を集め債権者との交渉に臨んだ。
その結果、たったの2日で債権者の応諾価格の提示が出た。

市街化調整区域で流通の少ない過疎地域。無事に競売を回避出来るかは微妙だが、O様、Sさんのためにタイムアップまで何とか任意売却を成功させたい。

 

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